適応障害の症状をチェックしよう~医師やカウンセラーの力を借りる~

早期発見早期治療のために

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頼りになる診断基準

適応障害は、実は自分ではもちろん、専門医による診断でも分かりにくい面を持っています。そもそも適応障害には様々な症状があります。ある方には強い気分の落ち込みとして出る場合がありますし、人によっては嘔吐や目まいといった身体症状が強く出る場合もあります。時には暴力などの問題行動を起こす方もいるのです。ですから、症状を取り上げて適応障害かどうかチェックするのは、中々に難しいのです。そこで頭に入れておきたいのが、診断基準です。これは、適応障害かどうかを診断する際、チェックすべき項目が列挙されたもので、医師が診断する際だけではなく、自分で適応障害かどうかを確かめるセルフチェックの基準として使用できます。セルフチェックができれば、それだけ早く精神科を受診することができ、早期発見早期治療につながり、より早い回復が期待できるでしょう。心の状態は、中々見た目には分かりません。例えば脈拍の数値や血圧の数値の様に、目で見て簡単に確認できるものではないのです。こうした、誰もが判断の基準とすることができるチェック表があることで、その診断や判断に信頼感がわくのではないでしょうか。そして、いたずらに「自分は適応障害ではないのか」と過剰な心配をする必要も少なくなります。診断基準のチェックは、専門家による適切な診断・治療を受ける良い手助けなのです。

診断基準の中身とは

適応障害は主にストレスによる自律神経などの乱れから生じるもので、その症状には個人差があります。ですから、症状そのものをチェックしても中々適応障害かどうかを判断することは難しいのです。それでは、どのような点を診断の基準としたら良いのでしょうか。まず、適応障害に特徴的なこととして、ストレスの原因がはっきりしている、という点があります。ほとんどの場合は何らかの環境変化によって、引き起こされています。仕事が変わった、昇進した、結婚した、離婚した、などなど、ある程度きっかけがはっきりしているのです。もちろん環境変化はほとんどの人にストレスを感じさせます。しかし、それが日常生活に支障が出るほど、何らかの症状が強く出ている、そこが適応障害かどうかの見極めになります。また、そのストレスの原因となっているものから離れると、速やかに症状が回復するという点も、適応障害を判断するうえで重要なポイントです。適応障害に似た症状として、よくうつ病があげられます。例えば職場でうつ病になったとしましょう、この場合、仕事を離れたからと言ってすぐにうつ病が回復するかと言えば、それは無理です。しかし、適応障害の場合、仕事が原因で症状が出ているとしたら、仕事を離れた途端、ケロリと症状が治まってしまうのです。この辺りがうつ病との大きな違いと言えます。最後に1つ、気分が落ち込む、心の病気だ、適応障害かな、うつ病だろう、と決めつけるのはやめましょう。背後に恐ろしい他の病気が潜んでいる可能性もあるのです。やはり、決めるのは医師、この点をしっかりと頭に入れて、自分の状態に気を配りましょう。